『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』 ページ:2 そこには漆黒の球体があり、それを中心に雲が渦巻いていた。 そこから、かつて刑事を食い殺した怪物とは似て非なる化け物が現れる。 刑事を食い殺した怪物よりも大きく、あの怪物の額の窪んでいる場所に漆黒の、闇を思わせる水晶玉が埋め込まれていた。 突然現れたその化け物の腕の一振りでシャドウ使い全員が吹き飛ばされたのだ。 暦翔「みんな!」 暦翔はすぐさまシャドウ使いの仲間達の元へと駆け寄る。 そんなシャドウ使い達を無視して化け物が渉達に口にする。 「感謝しよう、ペルソナ使い…いや、偽物のペルソナ使い諸君」 渉「え?」 玄治「んだと?」 「君達は私が与えた力、ペルソナによって私に力を渡していたのだよ」 化け物がそう口にし、言葉を続けようとした時だった。 暦翔「黙れ!邪神が!」 とサクリファイスで攻撃しようとするが、化け物が腕を振るうと突風が巻き起こり、いとも容易くサクリファイスの体を切り刻んでしまう。 暦翔「ああぁぁあ!?」 暦翔はその場に倒れてしまう。 【邪神】 そう呼ばれた者は淡々と語る。 邪神「我はペルソナを人間に与え、この【ナイトメア】で膨らんだ人の欲望を食らい、力を貯めていた」 阿莉愛「どういう…こと?」 邪神「ペルソナ使いが自我を持ち、力を溜め込んだシャドウを倒し、シャドウを本人へと還した時にそれまで使っていた力のエネルギーを我の元へ至るようにしていた」 結菜「じゃあ、シャドウ使いが倒したら…」 結菜の言葉を遮るように邪神は語る。 邪神「シャドウ使いが倒すとその力は我には届かず、力と成り得ない、故に邪魔だったのだ」 [*前へ][次へ#] [戻る] |