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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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闘技場はシャドウで賑わっていた。
そう観客席のような場所は無数のシャドウで埋め尽くされていたのだ。
祖父母は牢に囚われている。

謎のアナウンスが流れ、祖父母のシャドウが闘技場の中央に鎮座している。
祖父のシャドウは金棒を持った赤い鬼に変化し、祖母のシャドウはトゲだらけの鞭を持った青い鬼にへと変化していた。


渉は深呼吸をし、仲間と共に祖父母のシャドウの元へと向かおうとした瞬間だった。


刑事を喰らったときと同じ怪物が現れ、渉以外の仲間達を滅茶苦茶に攻撃したのだ。

ナギサ「今、助け、くっ!?」

真弥「あぁっ!?」

怪物は渉だけには何もせず、仲間だけをいたぶる。
その状況はあまりにも一瞬で渉がシグムントやシャルルマーニュを出している頃には渉以外の仲間達はボロボロの状態になっていたのだ。


そんな事があったのにも関わらず、祖父母のシャドウは渉に言う。

「ワシら二人とそちら二人の真剣勝負だ」

と言い出したのだ。

渉「卑怯だぞ…」

「知らぬぞ、突然見知らぬ怪物にやられてしまったお前達が悪い」

渉「…お前!」

渉以外は身体中、怪我をしている。
とてもじゃないが、ペルソナを操作する余裕などなかった。

玄治「渉、俺が…」

渉「いや、大丈夫だよ」

阿莉愛「渉!」
ナギサ「渉さん!」

渉「大丈夫だ、俺にはペルソナが2体いる。やれるさ」


渉はそう言って1人、その場に向かう。

「1人で良いのか?…まあいい、途中参加も認めよう」

そう言って、祖父母のシャドウ、赤鬼と青鬼は嘲笑う。

渉「シグムント!シャルルマーニュ!」

渉はペルソナを同時に展開して戦う。
各個撃破狙いで青鬼を狙う。
すると青鬼は歪んだ声色から優しい祖母の声になる。

青鬼「私を傷付けるのかい、渉」

渉「!?」

一瞬、手が鈍る。
鈍った瞬間を逃さず、赤鬼がシグムントに金棒を叩きつける。

渉「がっ!?くっそ!」

シャルルマーニュで赤鬼を狙うが、赤鬼は祖父の声色を真似る。

赤鬼「渉の好きなようにしなさい…ワシらのことは気にするな」

渉「く、くそ!」

渉は無理矢理攻撃をしたが、全く本調子ではない。
シャドウの甘言であることは分かっているのだが、体が思うように動かなかったのだ。

赤鬼がシグムントを、青鬼がシャルルマーニュを吹き飛ばし、渉も吹き飛ばされる。

渉「があっ!?」

渉が倒れるさまを仲間達は見ていることしか出来なかった。


そんな中、赤鬼の命令で闘技場の観客席のような場所で騒いでいたシャドウが渉の仲間達に襲いかかった。

玄治「ベン…ケ…ぐ」

寛太「ベオウルフ!あぁ!?」

体の痛みに耐えきれずペルソナの召喚が不安定となる。
しかし、彼らに攻撃は届かない。









シャドウ使いが現れ、渉の仲間達を助けたのだ。

サイス「エア、トーク、ディアナ、アン、イン、お前達はペルソナ使いを守れ!オリオン行くぞ!」

サイスが指示を出し、渉を助けに行こうとするがその入り口で見えない壁に弾かれてしまう。


祖父母のシャドウである赤鬼と青鬼が口にする。


「渉とその仲間以外は来られないよ」


と嘲笑うのだった。


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