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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
11月22日(土)
渉は早く【ナイトメア】に行きたいと考えていた。
だがそんな中、暦翔が家に訪ねてきた。

暦翔「ごめんよ、ワタルがおじいさんの体調悪いって言ってたからちょっと様子を見に来たんだ」

暦翔はそう口にする。
だが今祖父母はいない。
暦翔も知り得ない【ナイトメア】なんて場所にいるからだ。

渉「じいちゃんなら出掛けちゃったよ」

暦翔「え、体調は大丈夫なのかい?」

渉「ああ、あと、今日はちょっと用事があるから」

渉は早々に暦翔に帰って貰おうと冷たい態度を取る。
暦翔はそんな渉の態度に何か勘づいたのか質問をしてくる。

暦翔「本当に出掛けたの?」

渉「ああ、出掛けたよ」

暦翔「なら、おばあさんは?」

渉「一緒にでかけたよ」

暦翔「ワタル、僕に何か隠してないかな?」

暦翔が詰め寄ってくる。
祖父母を助けたい、と焦る渉は何も知らない暦翔に苛立ち、つい口走ってしまう。

渉「うるさいな!じいちゃんもばあちゃんも今はいないんだ!」

暦翔「いない…って出かけた訳じゃないんだね?」

渉「ああ、そうだよ!もうほっといてくれ!」

暦翔「そんな訳に行くか!僕も探すの手伝うよ!なんなら知り合いに声をかけるから!」

暦翔はスマートフォンを取り出すが、渉はその手を掴む。

暦翔「何をするんだ!?」

渉「俺が自分で何とかする、だからレキはもう構うな!」

暦翔「どうしてそう言うんだ!僕はワタルの親友だよ!?助けない訳がないだろ!」

まさか【ナイトメア】の話をするなんて出来やしない。
渉はどう言えばいいか分からない不安と何も知らない暦翔への苛立ちから、ついに言ってしまう。

渉「レキには関係ない!お前は俺達がやってることを知らないから役には立たないんだ!帰ってくれ!」

暦翔「!……分かったよ、ワタル…」

暦翔は寂しげな、そして悲しげな表情のまま、その場から立ち去る。

その口論を聞いていたのか、ナギサが不安げに渉を見る。

渉「大丈夫だよ、ナギサ…行こう」



そして渉達は祖父母を助けに【ナイトメア】へと向かうのだった。



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あきゅろす。
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