HANDMADE LOVER 2013 Mary Magdalene 数奇な運命を辿り不幸と幸福を得ても 神様は誰のもとにも微笑むことはない。 広がる景色の中に偽りと真実が混じり 周りを見渡してもどこにも君はいない。 耳を澄まして、聞こえてきた風の音。 砂地に広がる足跡、マリアの聖地へと向かい 途切れる道の途中で骨の列の作る。 耳を澄まして、聞こえてきた水の音。 声を枯らして、呼んでいた君の名前。 迷える子羊が賛美歌を歌い 疲れ果て眠りにつく頃。 人々の願いは星になって輝き 叶ったものだけが燃え尽き落ちていく。 空を燃やして、太陽はその身を隠した。 月が照らして、見えてきたのは罪の道。 天使が梯子をそっと下ろしてくれた。 死の先にある末路を辿り 人々の旅路に終わりがあるのならば その果てにあるのは幸か不幸か。 光がこもれるこの場所は 穢れがないと信じたい。 ステンドグラスのマリアは 穢れてないと信じたい。 [次へ#] |