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ハザマ
十四、過去




私が死神であると知っても、私を愛してくれたあの人。
あの人が愛したこの国。

彼が死去した後も私は、この国を守ろうと思った。


伝承を創り、信仰を深め、外部からの干渉を防ぎ、諍いが起きぬよう国を一つにする。

個人の感傷で、こんなことをするのは決して良いことではなかったのだけれど、あの人との繋がりがもう、この国しかない。そんな気がしたの。


捨てられてたあの子と、あの人に良く似た彼と出会うまでは。




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