Scandalous!
■
「付いてくんな」
「………ごめんなさぃ」
でも、帝王は可愛い子が好きって聞いてたし……僕、不細工だから帝王に顔見せられない……
「薫ちゃん、僕下で食べるね」
「あ、ちょ!隊長!」
「花田、来いよ」
だから、最近の夜の相手は薫ちゃんが多い。噂では、薫ちゃんが本命、って聞いた。
「隊長、大丈夫ですか?」
「亮くん…」
「隊長も、なんでいつも言われっぱなしなんですか!?」
「そうですよ!帝王も隊長の顔見たら言葉失うって!」
「…………」
言葉を失うぐらい、僕って不細工なんだ……
「た、隊長?」
「ちょ、隊長泣いちゃったじゃん!誰!?隊長泣かしたの!」
「ち、ちがっ」
皆、何か怖いよ!?
「隊長、もう泣かないでいいですよ!」
「え?……っ、泣いてないもん!」
叫ぶと、食堂中が静まる。
「隊長…………っ」
「もう、ヤバイっす」
何がヤバイの!?僕、叫んじゃったから……うるさかったのかな?
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