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説明会in部屋





「またなんかあったら来るね。」

「ん。」



環さんと別れると、それぞれのカードキーを持ってエレベーターに乗り込む。



「環さんって癒されるよねぇ。」

「そうだな。深空がミスマッチつったのがすげぇわかる。」

「でしょ?あ、着いた。じゃ、また食堂でー。」



手を軽く振るとオレは3階で降りた。
ちなみに黎也は4階だ。
離れ離れでなんだか寂しい…。

と思うはずもなく…。



「えっと、315、315は…」



内装も高級ホテルさながらで、シックな赤い絨毯がふかふかしている。
部屋のドアに金の番号があり、扉の横の壁にネームプレートとインターホンがある。

寮に高級感なんか求めてどうすんだ…。



「お、ここだ。」



315の番号、ネームプレートの所にはオレの名前と同室者の名前。



「香我美風月?」



えらく風流な名前だな。

カードキーを差し込み、ロックが電子音と共に外れるとドアを開けた。

……マンションか!!?

なんだかここに来て常識を覆され続けてる気がする。

まぁ、慣れるだろ。



「あ、君か。」

「……どーも。」



迎えてくれたのは、和服を着た美形だった。
烏の濡れ羽色とはまさしく彼の髪と目の色のことを指すのだろう。
インテリってか学級委員長をやってそうな感じだ。



「実際、委員長だよ。」

「え?」



エスパー!?



「いや、声に出てた。」



クスリと笑う香我美はとても色っぽいです。
まる。

リビングのこれまた高そうなソファに座って向かい合った。

なんだこのミスマッチ。
美形だから許されるのか?
そうなのか?
美形こんにゃろー!







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あきゅろす。
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