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俺が向かった先はカジノのいつもの部屋。
殴りつけるようにエンターキーを押すと、俺の意とは裏腹に機械的に開かれるドア、すべてが煩しかった



未来「あっれー!遼くん久しぶり!」


未来の挨拶に振り向く事なく、目的の人物へ歩み寄る

ゆっくりと此方を向いた瞬間ー、



ノエル「っ?!、」

千早「ちょ、遼一!!」

未来「遼くんっ!!」


殴りつける音とともにグラスや食器がけたたましく割れる音が響いた。
その音はいつまでも頭の中で繰り返し鳴り続ける、



悠月「っ…、ゲホッ、っはあっ、…」

遼一「…っ、…二度と使里樹に面見せんな…、」


自分でもこんなに怒ったことはなかった、制御できなかった。
しかも悠月相手に顔を殴るなんて…。



未来「ねえ、ど、どうゆうこと?、使里樹ちゃんと何か「…未来」


未来が問い詰めようとした時、ノエルが未来の口を塞ぐ、

未来が抗おうとノエルに視線を向けた先には…、



皐月「…使里樹のこと…、何か知っているのか…」


調度皐月さんが部屋に入ってきた所だった、
手には皆に差し入れようとしたフランスから仕入れたワインが握られている。



これを、皆で飲む日を再び迎えられるのか…張り巡らされた緊張と深い悲しみがその答えを絶望的なものにしていた、




(絶望)










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あきゅろす。
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