tennis



1◎



なんとなくいいなと思っていただけで、必死に頼んだわけじゃない。なのに私は今、見知らぬ部屋にいる。
目の前にあるのは制服で。



ーーああ、私トリップした
(夢をみているんだ、きっと!!)




大学生の自分の毎日は、すごく楽しくて幸せで。現実世界を生きることに何ら抵抗はなかったけど、社会人になる前に人生変えるような冒険がしたかったのは事実だ。どうせ夢なら思う存分楽しんでやろうじゃない!そう思って何処ぞと知らぬ制服に腕を通した瞬間目に入ったエンブレムは‥




ーー帝!?、



あわわわわわ、




「どうせ飛ぶなら四天宝寺にして欲しかったああああ!!」




前後撤回、夢から早く醒めてえぇえぇ!!





(実際、夢なの?)


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