diabolik lovers
negotiation
negotiation(ルキ×エリア)
そろそろ学校が始まる時間なので支度をしなきゃいけない
(だけど…今日こそは言わなきゃ、)
一先ず深呼吸。一連の行為が終わった後、ルキの機嫌を損ねないよう気をつけながら、おずおずと散らばった布切れを差し出した
「ねえ、ルキ、」
ルキ「…なんだ」
怠い身体から絞り出したような声、甘いのに射抜くような視線がセクシーで。再び胸が熱くなる。
「あのね、…お願いがあるの」
ルキ「願い‥‥だと?」
ゆっくりと身体を起こしたルキに向かい合うようにして、そっと上目で見つめる
ルキ「家畜の分際で主人に願いとは…本当にお前は礼儀というものがなってないな。…でもまあ、お前の血のせいか…今は気分が良い。…聞いてやらなくもない」
(よ、良かった!!)
ほっと胸をなで下ろす。とりあえず第一関門突破。
「あ、あのね…下着を破くのを…辞めてもらいたいの…次から破くのナシっていうことにしてもらいたいなあ、…なんて」
ルキ「……」
(や、やっぱり機嫌悪くなった!!)
一瞬で周りの空気が氷点下になるのを感じる。だ、だってさ破かれる度に何千円もする下着買ってるんだよ?正直金欠なんです。かといって大好きなルキの前でダサいものなんて着けたくない。しかし、どっかのセレブじゃあるまいし、毎日下着なんて買えないわよ!ってのが本音なわけで。
ルキ「…下らないな。願いはそれだけか?」
「…う、うん、」
ルキ「もっと聞き応えのある願いかと思ったが…そんなつまらないことを俺に要求するな」
(た、確かにつまらない事だけどさ…!)
聞く耳を持つ事なく、私を抱き寄せると生乾きの傷跡に牙を打つ。先ほどの行為を思い出し、熱くなるも傷口を抉られる痛みに涙目になる、
ルキ「んくっ、…んっ、……」
(わたしは「家畜」だもんね、言うことなんて聞いてくれないか…)
予想はしていたけどやっぱり気分が落ちる、
ただのエサだと実感する瞬間だ。
ルキ「んっ、…本当に感情が血に現れるヤツだなお前は…。これ以上不味くされたらかなわない…」
ペロリと唇を舐めた後、紡ぎだされる言葉。黙って耳を傾けていると…
ルキ「いいだろう、お前の要望を聞いてやる。ただし…」
…破られたくなければお前から差し出せ
「っ!」
これ以上ない程優しい声色でそっと囁くルキに全身が震えた、
(…こんなのずるい)
私のお願いを聞いてくれたことが嬉しくて。ルキの首元に腕を回すとしがみつくように抱きつく、身体中が熱い。
「ありがとう、ルキ、大好き‥‥」
自ら吸ってくれとねだる様に首筋を差し出すと満足げな笑い声が聞こえた
ーー
飴と鞭の使い方が上手なルキくんの夢でした。
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