*Heart Swing* 2* 秘書兼世話係の広瀬に仕事を任せ、 東条は駐車場に向かい車のロックを解除し 乗り込んだ。 「さて、.....どこに行くか...」 煙草に火をつけると エンジンをかけた。 脱走しているものの、 行き先はいつも決まっていなかった。 そのまま車を運転し あてもなくさ迷うだけ。 自分でもなぜ 行く宛もないのに毎日仕事をぬけて こうしているのか分からなかった。 ただ、 一つ分かるのは ずっと 誰かを探しているということ。 その誰かも分からない、 でも 会いたくてしょうがない誰かで あるということ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |