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私は、どっちも心配だよ


「もうすぐ、夏休みも終わりだな」
 
「あーあー、今俺は何にも聞いてないぞー」
 
「もうすぐ「わかったよ聞こえてるよ。だから、二度も言うな!」
 
「なんだ、始めからそう言えよ」
 
「お前、認めたくないという俺の切なる願いを無視する気か!」
 
「俺は事実を言ったまでだ」
 
「事実だから認めたくねえんだよ」
 
「そういうものか?」
 
「そういうもんなんだよ。特に学生はな」
 
「そうか。宿題が終わらないとかか?」
 
「また、聞きたくもない単語を言いやがったな、お前」
 
「ありがとう」
 
「褒めてねえよ。どこに褒める要素があったよ、今」
 
「その単語言えるなんて凄いね、みたいな」
 
「そういう意味で言ったんじゃねえよ。お前の思考回路どうなってんだ」
 
「そうなってんだ」
 
「もういい、スルーしてやる。そういうお前は宿題終わったのか?」
 
「いや、終わってない」
 
「お前は!何でそんな余裕なんだよ!」
 
「え、後二、三日で終わるはずだから」
 
「はずって言った。今、はずって」
 
「大丈夫だよ。終わるから」
 
「どっから来るんだ。その自信」
 
「俺が終わらせないわけないだろう」
 
「知らねえよ。そう思うならさっさとやれ」



とりあえず、俺は課題テストが心配だ。
 
 
 


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