の
朝焼け
夕暮れよりも淡く、狭い範囲で橙色に染まっている空は、そこを除けばもう澄んだような色をして、つい先程までの色濃い夜の気配を微塵も感じさせ無い。
人々が起きるのには、少しばかり早い頃。小鳥のさえずりさえ、耳を澄まさなくても裕に聞く事ができる。
さあ、今日は何をしようか。
思いながら寝転がり、瞼を閉じる。矛盾してるなと自覚しながらも、だからこそ面白いと内心で笑う。
鮮やかに染まった空を脳裏に焼き付けて私は眠りに着いた。
目覚めたのはそれから、5時間程後のことである。
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