[携帯モード] [URL送信]
マリア.2


相変わらず父に殴られる日は続いていた。しかし私はそれを口外しなかったし冬という季節がら痣は服で隠れたため、誰も気づいた様子はなかった。


非生産的なその行為は私に痛みのある内出血を残していくだけだ。





何の意味があるのだろう。



私には分からなかった。

肉親を傷つけるということが、
なぜ父は変わってしまったのかが、
どうして私は殴られなくてはならないのかが。








そして私はどうしたらいいのかが。






受胎告知
(私も産んでいいかしら、マリアのように)



[*][#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!