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マリア


私の母は、私にマリアのような聖女になってもらいたかったらしかった。
だから、あなたはマリアなのだと微笑んで私の頭を撫でた。




そんな母は昨年亡くなった。
そして父は事あるごとに酒をあおるようになった。
私への風当たりも次第に強くなっていき、手をあげるようになった。


私の体には紫に変色した痣が増えていった。









もし私がマリアだったら
(暴力にたえて尚且つそれを許すことができるのだろうか)

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あきゅろす。
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