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novel
何時もと違って


何時も通り、部活を終える。


部室の鍵の管理はマネージャーの仕事。



いつものように職員室に鍵を戻して、


玄関に向かう。




だけど、そこには私の好きな部長がいて。



何かしてしまったか、と

小走りに先輩の元へ行く。





「お疲れ」

「お疲れ様です」





片手を挙げて微笑む先輩。


素敵過ぎて、見とれてしまう。





「あの、私…何かしてしまいましたか?」

「あははっ、そんなんじゃないよ」





俺のことそんな風に見てたの?


と先輩は笑う。



じゃぁ、何でこんなところに?







「話があって、待ってたんだ」

「え、あ…はい…」



「駅まで一緒に歩こうと思って」

「あの…」


「やっぱダメか」

「そんなんじゃなくて、その…」



「連れが居る?彼氏とか?」

「いやいや、それはないです」





先輩と話すだけでも緊張するのに、


そんな、2人で駅まで、なんて…


先輩はモテるし、誰かに見られたら

何を言われるかわからない。




でも、断れないし、

緊張して上手く話せない、


なんて、言えっこない。




部活では普通に話すんだから。




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あきゅろす。
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