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BASARA学園に集え!
骨折の言い訳
「帰る前にひとつだけ聞いていいか?」

政宗が元玄関だったところで靴べらを使いながら言うと、太陽は頭を傾げながら次の言葉を待った。

「どうして骨折したんだ?」

「某も気になってたでござる!」

後ろで幸村が叫ぶ。太陽は腕組をしながら記憶の中を探してみた。

「…あれは、入学式の前日。その日はトイレットペーパーの特売日だったから両手に抱えるぐらい買い溜めて、家に帰るために階段を降りてたんだ。」

「………なんか、先が予想できる。」

「階段を降りようとした時、後ろからバイクの爆音が聞こえてうるせぇなぁと思ってた。」

「……バイク。」

政宗と幸村が頭を傾げると、太陽は怒りに震える腕を上に突き上げた。

「そのバイク集団!俺の頭上を飛びやがって…!!」

「それに驚いて階段を踏み外して、骨折したのか。」

「そうだ!」

「許せぬ!そのような危険運転!」

「そう思ってくれるよな幸村!?じゃあ一緒に探せ!」

「うむ!して、どのような出で立ちだったのでござるか!?」

「白髪の眼帯に紫の特攻服!釘の刺さったバッド!」

「白髪…眼帯。」

「紫の特攻服に…釘の刺さったバッド。」

その途端、二人は黙り込んでしまった。だが太陽はそんな二人の様子など視界に入らず怒りのままに叫んでいた。

『長曾我部だ。』

『うむ、長曾我部殿でござるな。』




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