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BASARA学園に集え!
二度寝
朝。
やっとギプスの取れた右足を見ながら満足そうに頷くと、カーテンを引き窓を全開にした。

「やっと学校に行けるのか…!行かなきゃ行かないでつまらないものだな。」

太陽は大きく伸びをしながらそう呟いた。
今は五月。
太陽はまだ一度も学校の校門を通ったことはない。何故なら、入学式の直前に階段から滑り落ち、骨折したからだ。
皆から一ヶ月程遅れての初登校は明日である。

「そう言えば…学校説明会行ったことないからどんな学校か知らないけど…大丈夫だよね。」

親が勝手に決めた、というのも太陽がギリギリまで行く学校を決めなかったからである。かろうじて偏差値ギリギリの学校がまだ募集していると聞いて慌てて申し込み、なんとか合格したのだ。

「…まだ二度寝出来るな。」

太陽は窓に置いてある時計を見ながら言うと、ゴロリと寝転がった。



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あきゅろす。
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