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太陽の子守唄
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外は快晴。
絶好の墓参り日和。
巨大な建物から出てきた女性は、古びた向日葵が描かれている着物を着て、同様の柄の巾着袋を手に門に近づくと、建物から一人の男が駆け寄ってきた。

「あっ…!太陽殿。無断で外出なさると木戸様がが心配されます!」

「…私、束縛されるのは嫌なんだ。去ね。」

太陽と呼ばれた女性は男の制止を押し抜け扉に手をついた。だが、警備軍が許してくれそうにない。

「太陽殿!」

「…今日は。駄目なんだ。」

そういうと袖から短刀を取りだし、鞘に仕舞ったまま彼らの首を狙った。男達の反応が一瞬遅れる。

「ぎゃっ!」「のぁっ!」「う゛ぁあっ!」

ドサドサッと三人が倒れる。太陽は男が気絶したのを確認すると、もう一度扉に手をついた。だが、隣に人の気配がしてそちらを向いた。

「…桂さ―」

「木戸だ。―…外では、木戸 孝允と呼びなさいと言っているだろう?」

「そうでした。木戸さん。」

「…そういえば、今日はあの戦いからちょうど一年か…。」

「…。」

太陽が黙り込むと、桂 小五郎は少し考え込んでから太陽の手をとり扉を開けた。

「!!木戸っ」

「心配はいらぬ。他の連中には少しばかり抜けると伝えてある。」

いつも来ている洋服ではなく、昔の頃のように白い着物を着て、太陽のお気に入りの薄紫の羽織を着ている。太陽は自然とその羽織の端を掴んで桂を見上げた。

「……墓参りが、したい。」

「そうだろうと思っていた。…外に馬車を用意してあるが?」

「ううん。徒歩で行きたい。」

「だろうな。」

桂はそう言って笑うと、改修工事をしている街道を進んだ。



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あきゅろす。
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