シスコン☆プリンス
4
「……何で、風紀委員なんかにしちゃったんだろう。」
天龍は一人渡り廊下を歩く。本当はもっと楽そうな委員会に入る予定だったのに、周りの気迫に押されて残り物の風紀委員になってしまった。
「あぁ…。生徒会室の下に風紀委員室があるんだぁ。」
そう言って扉をノックし、中に入ると御三家の一人がいた。斎藤 一、別名朝の門番。しかもその隣には南雲がいた。
「なっんで薫がいるんだよっ」
「何?先輩にそんな口聞いて良いと思ってんの?」
「止めろ、南雲。…お前が風紀委員希望者か?」
「(希望っつーか決められたというか無理矢理と言いますか)はい。」
「俺は斎藤 一だ。」
「俺は名乗らなくても分かるよな?」
「うぜぇ…。」
天龍は南雲から斎藤に視線を逸らした。二年生の斎藤は例え相手が教師でも一秒遅れれば、問答無用で減点すると言う、まさに門番なのだ!←まぁ大体やられんのは決まってんけど。
「今日からお前を一人前の風紀委員にする為にみっちりしごく。文句は言わせん。」
「よろしくお願いします。」
他の連中が嫌がる意味をようやく知った天龍であった。
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