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シスコン☆プリンス
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今日の教室はいつもと違っていた。もしかしたら俺が風間妹と告白したのもあるだろうけど…。聞き耳を立てていると、全然違う会話が聞こえてくる。

「皆何の話をしてるんだろうね。」

「そうですね。あっ平助君!」

「はよー!…ってかお前ら、マジで知らないのかよ。」

「「?」」

平助が溜め息をつくが、天龍と千鶴は何の事だが分からない。と、そこにいつも通りに南雲が近付いてきた。

『こいつ…二年だよな。来すぎじゃね?』

「やっぱり千鶴と天龍は馬鹿だな。」

「薫!」

「気にすんなよ、千鶴。」

天龍は千鶴の腕を引っ張って南雲から遠ざけた。どうやら騒ぎの原因を知らないのは天龍と千鶴だけのようだ。そこに予鈴と共に原田が入ってきた。

「お前ら〜はしゃぐのも分かるが少し静かにしてろよー!」

原田が声をかけて皆席につくが、ウキウキした顔で原田を見つめている。すると、原田は廊下の方を見た。

「今日は転校生を紹介する!入ってこいよ!」

原田が廊下にいると思われる生徒に声をかけると、元気な返事と共に教室の扉が開いた。

「転校生の千姫だ!元は島原女子高にいたんだとよ!皆仲良くしろよー!」

「千姫です!一週間前に日本に帰ってきたばかりです!よろしくお願いします!」

「「「お願いしまーす!!」」」

えっと…元は女子高で、つい一週間前までは海外!?帰国子女って事だよね!?すげぇ!

「それじゃあー席は一番煩い平助の斜め後ろに座ってくれ!」

「ちょっ!左之さぁんッそれどういう意味だよッ!?」

「そのまんまの意味だっつうの!」

平助と原田が話している間に千姫が天龍の後ろの席についた。それを確認すると三人は一斉に振り向いた。

「俺、藤堂 平助!」

「私は雪村 千鶴です!」

「うちは風間 天龍!よろしくネ!」

「よろしく!平助君、千鶴ちゃん、天龍ちゃん!」

挨拶をした後、原田が話始めたので前を向こうとすると、千姫に肩をつつかれた。

「?どうしたの。」

「憶えてない…かな?私の事。」

「えっ…?」

「あっううん。何でもないの!ごめんね!」

そう言ったきり千姫は黙ってしまった。天龍は必死に無い脳ミソをフル回転させて千姫関連の記憶を探したが思い出せない。いや、思い出そうにも今日初めてあったのではないか?
天龍はモヤモヤしながら昼を迎えた。



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あきゅろす。
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