シスコン☆プリンス
3
「信じらんねぇ…。初っぱなからあんなきっついメニューやるか!?フツー。」
文句たらたらで弁当をつつくのは平助だ。と、千鶴があっと声をあげた。
「廊下に人だかりが…。」
「平助目当てじゃね?」
「いや、天龍だろ。」
「違うね、千鶴だよ。」
いつの間にか来ていた薫と、心配そうにこちらを見ている千鶴を無視して三人で言い争っていた。すると、薫の後ろにその人だかりの原因が来た。
「薫。一くんが委員会で呼び出してたよ。」
「え〜俺が?」
薫が顔を歪ませると、沖田は「誰でも良いらしいよ。」と言った。それが悪かった。薫と天龍は一斉に立ち上がると睨みあった。そして、手を上げた―…。
「「せーの!最初はグー!!ジャン・ケン…ポォンッ」」
薫がチョキ、天龍がパー。結果、うちが行くことになりました。だからじゃんけん弱いんだよッ俺!!
「フンッ俺に勝とうなんて百万年早いね。」
「くそぉ!」
「ってか、百万年も生きてられんのかよ。」
平助のツッコミを流し、天龍は沖田の後をついていった。
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