シスコン☆プリンス
2
「あれぇ…?天龍ちゃん。早いんだね。おはよう。」
「あっ沖田先輩!おはようございます!」
校門にいたのは、入学式の時に隣の席にいた沖田だった。と、平助が沖田を指差しながら叫んだ。
「何してんだよ、総司!土方先生に呼ばれてるんだろ!!」
「えっ…?!大変じゃないですか!!」
千鶴が慌てると、隣で薫が鼻で笑った。
「コイツ、いつもそうだよ。」
「当たり前でしょ。土方さんなんかに捕まるかっての。」
「'先生'つけろよ!!」
なんか仲良いんだよね。千鶴は久しぶりに見たから戸惑ってるけど。と、沖田がチラリと校舎を見てから「じゃあね♪」と言って走り去った。何がしたかったんだと思っていると校舎から土方が永倉を引き連れてやって来た。
「待ちやがれぇ!!総司ぃいい!」
沖田を発見した土方は思いっきり全速力で追いかけた。沖田も慣れているらしく跳び跳ねながら逃げ続けている。…これを一年以上やっているのか。
呆れていると、永倉が笑いながら
「それじゃあお前らは早く教室に行けよ!今日は体育があるからな☆」
とウィンク(…なのだろうか。顔が変な感じに片寄っているようにしか見えない。)をしながら土方の後を追っていってしまった。四人は時計を見ながら教室に早歩きで向かった。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!