シスコン☆プリンス
1
今日からは普通に通学すると言って兄貴は二人と一緒に先に登校した。
そして俺は今、平助と共に千鶴と薫の迎えに行っている。
「今日から授業あるよ…平助ぇ。」
「だなぁー。」
「英語嫌いなんだよね〜。ってか、日本人なんだから英語習わなくてもよくない!?」
「それは思う!」
二人で話していると、前方に二つの人影を見つけた。天龍はその一つに向かって駆け出した。
「千鶴ちゅぁあぁぁああぁあん!!」
「おはよう、天龍ちゃん!」
千鶴は慣れたらしく冷静に対処する。と、薫が明らかに嫌そうな顔をした。
「俺の妹に触らないでくれる?」
「消えろっシスコン!!消滅しろっ」
薫の事は根本的に好きになれない…。兄貴と同じシスコンだから。
「お前ら〜言い合いは他所でやれ!」
「早く行かないとまた遅刻になりますよ!」
千鶴の一声で二人は喧嘩をやめて学園へと急いだ。
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