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(5)
「森下千恵子です。あだ名はちょこで、出身は東京で…えーと、あのよろしくお願いします…」


半分しどろもどろで何とかそこまで言い切ると、千恵子―ちょこはほっと息を吐いて椅子に座った。


「よし。これで全員終わったな。皆も分かっている通り、この科にクラス変えはない。三年間の長い付き合いになるわけだから、仲良くするように!」


一通り自己紹介が終わると、ヨネは教室をぐるりと見回して言った。


「あー、それと授業は明日からだが、とりあえず時間割を配っておく。各自確認しておくんだぞ」


そう言ってヨネから回された時間割を見て、ちょこは絶句した。
並んでいた文字は食物学に栄養学に調理実習。
一般的な学科もあるが、ほとんどが調理や食物に関係するものだ。
何となく覚悟はしていたけれど、まさかここまでとは…。


「楽しみだね、明日からの授業!」

「あー…うん、まぁね」


ウキウキとした様子のひなに囁かれ、ちょこは仕方なく曖昧に頷いた。




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あきゅろす。
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