帝王院高等学校
★ある日の朝☆若月わかめ様より

 朝起きたら何故か総長が隣りに寝ていた。

 俺はいったいどうすれば…。
 とりあえず誰も居ない事を確かめ、おはようのチュゥをほっぺにしてみた。


 何故か山田に見られた。


 …誰にも言うなよ。




 総長はまだ寝ている。
 起きたら美味いものを食べてもらおうと朝食を作った。

 山田はまだ何か言いたそうだった…。
 総長には内緒でプリンをやった。ようやくあの視線から開放された。




 総長が起きた。
 盛大なあくびをしてまだ眠たそうにしょぼしょぼとした目で腹をかいている。

 チラチラと総長の生肌が覗き見え、思わず視線のやり場に困り外したら、山田と目があった。

 また何か言いたそうな目で見られた。
 とりあえずハムを一枚多く入れておいた。あの視線から開放された。




 総長は相変わらず凄い勢いで飯を食う。
 そのブラックホールのような底なし加減には、山田も目を見張る。

 総長のご飯は質も大事だが量が一番大事だ。
 総長にはいつでも美味いものを食べてもらいたい。
 ジっと総長を見ていたら、横から視線が…。

 とりあえず、牛乳にミロを入れてやった。




「ところで、何でイチがここに居るにょ?」
「俺もずっと思ってた」

「は?何言って…」

「俊を起こしに来たら先輩と俊が一緒に寝てて…本気で何事かと思った」
「ふんふん」


 ジっと二人に見つめられる。
 そこでハタと気付く。


 この部屋…俺のじゃない。


「「「………」」」


 そうか…。
 俺が、総長の隣りに寝てたのか。


「って何してんだオレェェエエ!!!」


 そりゃ山田が不審な者でも見るような目で見るわけだろ!



「俊…戸締りはキッチリするんだよ」
「ふえ?」

「赤ずきんちゃんには気をつけて!」
「オオカミさんじゃ!?」

 一人混乱するオタク。親友を守らなきゃ!と燃える平凡。
 そして自分の行動が理解できないワンコが、一匹。





寝ぼけていたらしい。
何だこれ(汗)

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あきゅろす。
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