2 いつもと同じ平凡な日々が過ぎていく。 特に変わったおもしろいこともなく、つまらない毎日。 俺は私立高校の生徒会長をやっていて、多少は忙しい毎日を送っている。 生徒会副会長の幸村蓮とコンビニから寮へと帰る途中。 寮の近くにある神社の前を通ると長く続く神社の石段の上から人の騒ぎ声が聞こえてきた。 めったに人の声なんて聞こえないこの場所で、これだけの騒ぎ声が聞こえてくるのはかなり珍しいことだと思う。 でもまあ、たまにはそんなこともあるだろうと思い、そのまま歩き続ける。 「あ、石段を降りたぞ!追いかけろ!」 突然そんな声が聞こえてきた。 「ねえ桐人。あいつら何か追いかけてるのかな?」 「さあな」 蓮にそう聞かれたが別に興味もないので適当に返事をする。 歩いていると後ろからチリンチリンと鳴り響いてくる鈴の音。 それが気になったのか後ろを振り向いた蓮がまた話しかけてくる。 「あれなんだと思う?なんか白い物体がこっちに近づいてるんだけど」 「…あ?」 後ろを見ると確かにこちらに向かって近づいてくる白い物体がある。 それはもう結構俺たちの近くまで来ている。 「……とりあえず」 [*前へ][次へ#] [戻る] |