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くっころ騎士団長様を救出せよ!《完結》
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 リウビアが産まれて数ヶ月後、俺とアーノルドさんは結婚式を挙げた。颯太さんとオズさんも一緒に……

 式典の時にお披露目はしたけど、結婚式の時も凄かった。純白の衣装に身を包んだ颯太さんは凄く綺麗だった。白無垢とスーツを掛け合わせたデザインで、男性が着ても違和感がない形になっている。襟や袖口に控えめにレースが施されていて、颯太さんにすごく似合っていた。

「颯太さん、すごく綺麗です」

「ありがとう。瑛都くんの衣装も綺麗で可愛いね」

「衣装は、ですけどね」

「そんな事ないよ。似合ってる」

 ぅう。恥ずかしい。俺も白無垢をベースに作られているから、デザインは颯太さんのとよく似ている。颯太さんの場合は白いスーツの上に白無垢の上着を羽織っているけど、俺の場合は上が着物で、下がスーツの和洋折衷? な仕上がりになっている。颯太さんよりも女性的なデザインで、レースの量も多い。

 オズさんとアーノルドさんは俺達を見て天を仰いでため息を吐いていた。リナちゃんとレナードさんも「綺麗」とか「可愛い」って繰り返していたし、シロガネさんと遼太郎さんからも祝福された。みんなでワイワイ話していると、アーノルドさんとオズさんがやって来て、結婚式が始まった。二人の衣装は凄く格好よくて、結婚式中はすごくドキドキした。王宮の人達は感動して涙を流しているし、国民の前に出た時はもっと酷かった。

 結婚式も無事に終わって、俺達はやっと落ち着く事ができた。全て終わった後、颯太さんが顔を真っ赤にしていたから、多分今夜遼太郎さんからもらった薬を使うんだと思う。結婚式が終わったら直ぐに使うって言ってたから。

「エイト」

「ん。待って、リウビアが居るのに……」

「うん。だから、キスだけ」

「ふ、ぅあ」

 口付けはどんどん深くなって、ゾクゾクする。リウビアは眠っていて、チョコとショコラも気持ち良さそうに眠っている。それでもやっぱり恥ずかしくて、顔が赤くなる。アーノルドさんは可愛いと呟いてまた深く口付けてきた。

「アーノルド、さん」

「可愛い。エイト。抱きたい。ずっと我慢してた。キスだけじゃ足りない」

「でも……」

 この部屋にはリウビアとチョコとショコラが居る。今はすやすや眠っているけど、行為中に目を覚まして見られるのは嫌だ。恥ずかしいもん。

「何してんの?」

「大和兄さん!?」

「ヤマト」

 俺はアーノルドさんに押し倒されている状態だ。それを大和兄さんに見られてしまった。大和兄さんは何を思ったのか、スタスタと部屋の中を歩いて眠っているリウビアを抱き上げた。その後、チョコとショコラを起こして「行くぞ」と告げると、二匹は大和兄さんの言う通り部屋から出て行く。

「リナと一緒に見てるから。好きにすれば? ただし、瑛都に無茶させたら許さないからな」

 人一人殺しそうな顔をして大和兄さんは吐き捨てた。気を遣ってくれたんだろうか。何時もアーノルドさんに敵意を向けていたのに……

「認めてくれたと思って、良いのか?」

「多分、そう、だと思う」

 大和兄さんが何を考えているのか、今でもよく分からない時がある。でも、さっきの光景を見て怒らなかったのは大和兄さんが少しはアーノルドさんを認めているからだと思う。リウビアとチョコとショコラを連れて部屋から出たのも、大和兄さんなりの気遣い。この部屋にはアーノルドさんと二人きり。

 その後、俺はアーノルドさんにたっぷり愛された。俺もアーノルドさんも体を繋げるのは久しぶりで、二人で快楽を貪った。アーノルドさんに抱かれるのはやっぱり温かくて、気持ちよくて、嬉しくて、俺は素直に「もっと」とアーノルドさんに強請った。

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