無色ノ噺
2*
「あぁぁぁあ!!はなし、離してっ!」
「ひ・や。」
「ひぁっ!喋っ、な…っ」
ぬるりとした口の中、先を尖らせた舌が尿道を弄ったり、甘噛されたり、吸われたりして、理性も快楽に掻き消されていく。
「ふ、あぁっ!も、イく…イく…んぁっ、くっ……ぅ」
ビュクビュクッ!
勢いよく吐き出した精液に、ぐったりとして息を荒げる。
次第に落ち着いてくれば、再び羞恥心が戻ってきた。
「か、かい、な…」
「ん〜?」
その時、海那を見なけりゃ良かった。
れろーっと口から、オレが放った精液を右手に出しているとこだった。
白濁したソレが指の隙間から零れ、腹に滴る。
「半分飲んじゃったけど、これだけあれば足りるかな?」
「の、飲んだのかよ…」
「飲んだよ。あぁ、気にしないで。オレがしたくてやったことだし。気持ちヨカった?」
「っっっ!」
「あは、悠志さん可愛い…。今度はココでオレも気持ちヨクして?」
するりと尻の穴へ指を滑らせ、周りを弄る。
「ば、か…痛くすんなよ…」
「うわ…だいた〜ん。」
「るさぃっ!…早く、シろよ」
羞恥心を無理矢理抑え、自ら俯せになり、海那の方に尻を突き出す格好をとる。
恥ずかしくて、恥ずかしくて堪らないが、コイツだってオレのブツを口でくわえたんだ。
今度は、少しくらいオレが恥ずかしくても…いや、かなり恥ずかしいが、海那のために何かしたいんだ。
だから、この時オレは知らなかった。
「…マジ半端ない。こんな誘い方って…きょーれつだね。」
そう呟きながら、獲物を狩る肉食動物よろしく、目をぎらつかせ、ぺろりと舌なめずりしていたなんて…。
「悠志さん、気持ち悪いかもしれないけど我慢してね。」
―――すぐヨクしてあげるから。
「んっ…!」
オレの精液をたらりと尻の穴に垂らされた。
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