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無色ノ噺
死神様の思し召し



「どーも、死神です。」



目の前には黒いローブを着た金髪のチャラ男。
隠された左目は、まぁいいとして明らかに異様なのはオレの首に大きな鎌が宛てがわれていること。



「…あのな?」

「ん?なぁに?」

「まずは落ち着こうか?」



キョトンとするが、ニコッと笑うと…



「わかった。さっさと逝かせてあげんね〜?」



ぐっと鎌が動く。



「いやいやいや!?ちょ、待って!まだ生きたいから!」

「だから、逝きたいんでしょお?」

「漢字が違う!漢字がっ!」



しかも、さっき鎌、ぐっとされたせいで若干首切られた!
不思議と痛くないけどね!?

………何でっ!?



「じゃあ、何が気に食わないのお?」

「全部。」

「えぇー、即答とかぁ…。」

「いや、まず死神とか意味わかんないし。死ぬような原因ないし。」

「あるよぉ。」



マジか!
オレ実は記憶ないだけで犯罪者とか?



「俺を惚れさせた〜。」

「……………は?」

「一緒にいたいから、死んでぇ?」



………マジか!



「えぇぇぇっ!」

「じゃあ、さっくり逝こ〜。」



鎌が、横に引かれて、動いた拍子に左目が見えた。
それは、真っ赤な赤い色の狂喜を浮かべた目。
首が切られるその刹那、死神の声が聞こえた。



「大好きだよ、〇〇。ずっと愛してあげんね〜。」



オワタ\(≧∀≦)/



――――――――――――――



それからオレは金髪、見た目チャラ男なイケメンの一途死神さんに毎日アンア…ゲフンゲフン!愛されてます。まる。



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