幻想ノ噺
3*
あれから何度も同じことを繰り返し、もうその液体しか出なくなっていた。
痛みにぐったりした僕のお尻周りを拭き、悪魔は拘束具を外して僕をベッドに横たえた。
異臭のする排泄物はさっさと片付けられた。
「ルイ、類斗…」
「や、だ…も、やだぁ…」
「クク…これに懲りたら、俺だけを見ろ。俺以外見るな。いいな?」
僕は頷くしかなかった。
「そう、イイコだ。」
クチュリ…
「っあ、やだっ!止めてぇっ!」
肛門に入った悪魔の指。
僕は思わず顔を叩いた。
「あ…」
「ク、ククク…アハハハハハッ!……いいだろう。お前が拒絶するなら、身体を先に躾てしまおう。」
怖い、怖い、嫌だ、助けて、誰か、誰かっ!
ぐぷ…ぐぷぷ…ぐぷん…
「ひぁぁあ!」
ナカに入って来た悪魔のモノに僕はまた、犯された。
何度も何度も、声が嗄れても、吐き出すものがなくなっても、何度気絶しても、犯され続けた。
擦られすぎてナカは痛いという感覚すらなくなっていた。
悪魔が吐き出した精によって、お腹が膨らんでいる。
それでも止まらない動きに、ナカの精がグチュン、ブチュン、と掻き出され泡立っていた。
「も、やめ…て…」
「まだだ。」
「も、無理…死んじゃ…」
「俺のモノにならないなら死んでしまえ。」
「………たす、け、て………」
そう言った瞬間、まばゆいばかりの光が差し込み、空間が、壊れた。
「っ…今頃か?」
「その子を返してもらいます。」
厳しい声だったが、その声には聞き覚えがあった。
………天使だ。
「コイツはもう汚れているぞ?天使はケガレには触れられないのだろ?」
「いや?」
「じゃあ何?堕天でもすんのかよ?」
「お前は馬鹿ですね。天使はケガレに触れないのではなく、触らないだけです。元来天使とは浄化する者…。つまり、」
―――悪魔を狩る者です。
その瞬間、悪魔は舌打ちをして闇に消えていった。
解放された僕は、いけないとは思いながらも手を延ばして…
「…天使」
彼を呼んだ。
薄れる意識の中、暖かいものが僕を包んだように感じた。
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