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狂気ノ噺


街をふらつけば、振り返る人、人、人。
はっきり言ってうざい。

自分の容姿が他人より飛び抜けているのは、よく知ってる。
抱いて、と言ってきたやつなんて数え切れないほどいるし…。

見た目だけはいいからね。
大体その後、殺しちゃうんだけどさ。
馬鹿だよね?
俺が首狩女王だって、殺される寸前まで気がつかないんだもん。

容姿?
髪は天パで、色素が薄い茶髪。
肩までの長さはあるかな?
目も茶色。
髪の方が色素は薄い。
身長は、まぁ平均男児の身長より小さめ。
幼い頃は、女顔だったからよく女の子と間違われた。
みんな殺したけどね。

そのせいかな?
危険な雰囲気があってカッコイイ、と女も男もよってくる。

…俺って、結構狂ってんだね。
まぁ、クレイジーハウスの連中よりはよっぽどまともだと思うけど。



「ねェ…。」



目を向ければ…



「ああ、こんばんは。」



ターゲットのお出まし。



ふふ…。
可哀相に…。
これから、首を狩られるとも知らず、心底嬉しそうに笑っている。



くるくる ふわふわ



彼女は様々な表情を浮かべながら、俺の前を歩く。
俺は、よく出来た作り笑顔を浮かべる。
クレイジーハウスの連中には気持ち悪いって言われてるけど…。
適当に相槌を打ったり、嘘だらけの話を話したり…。

さて、そろそろいいかな?



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あきゅろす。
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