狂気ノ噺
12*
グチャ ニュププ グチュ チュプン…
指を引き抜き、自身を熟れた蕾に宛てがう。
「入れるよ。」
グチュリ ヌプププ
「はっ…ひうっ…あ、はぁ…」
熟れた蕾は、難無く俺自身を全て飲み込んだ。
クスッと笑って、ゆっくり律動を始めると握り拳に力を入れるヒロ。
「ふああ、あ、ああン!」
「ヒロ、俺の首に腕回して。」
「う、ん…あっ!ああ、や、やだぁっ!おかし、なるぅ!」
必死につかまってくる愛しいヒロ。
そのまま、どんどん律動を激しいものにし、しこりを潰しながら追い詰めていく。
息の仕方を忘れたかのように開いた口からは引っ切り無しに妖艶な嬌声があがり、口の端からは唾液が伝う。
「あ、あぁああぁ!みさ…みさきぃ!」
「ヒロ、ヒロ…真広、愛してる。愛してるよ…」
ドクリッ
同時に放った蜜。
甘美な快感に酔って、しばらく繋がったまま抱きしめ合っていた。
「ね、岬?」
「何?」
ぺろり
「ありがとうございます。」
俺の頬の傷を舐め、ふわりと笑うと、ヒロは目をゆるりと閉じ、間もなく寝息を立てはじめた。
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