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学園ノ噺
タイムリミット5秒前

たとえば、転校生がイジメにショックを受けて不登校になったり…。
たとえば、その金魚の糞に成り下がった生徒会や風紀とかの家が破産したり…。
たとえば、先生たちが守ってくれたり…。
たとえば、理事長が人を平等に扱ってくれたり…。

たとえば…たとえば…

たとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとえばたとエばたとエばたトエばたトエばたトエばタトエばタトエばタトエばタトエばタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバタトエバ…―



「あぁ…もう疲れたよ。」



ヒュッ… ドサッ!!



たとえば僕が5秒前、屋上に来なければ、結末は何か変わっていただろうか?

答えは、否…。

もう全てはタイムオーバー。
戻ることなんてできやしない。

そうでしょ?
眼下で綺麗な赤い花を咲かせた転校生君?



「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」



パンッッッ…―――。



――――――――――――――



〜???視点〜

屋上には花束。
白い花ばかりだ。
けれど、俺はアイツが好きだった赤い花を供えた。

今は亡き、愛しいアイツ自身も真っ赤な花を咲かせて死んでいった。
真っ赤な骸は、満足そうな、でも少し悲しそうな笑みを浮かべていた。

そして、もう一つの花が供えられている場所にクローバーを置く。

さぁ…始めようじゃないか。
お前が死んだとて、他が許されると思うな?
愚かな喜劇は、いつしか残酷な復讐劇に擦り代わる。
クローバーはその証。

そう、クローバーの花言葉は…



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