学園ノ噺
後
俄かにざわめき出す食堂。
「コタ…、そんなややこしく言ってたら馬鹿な生徒会連中や風紀共、馬鹿に無限大記号付けても足りないくらいの馬鹿共は理解できないよ?」
「……さいですね、理事ちょ」
「名前で呼びなさい。じゃないと…」
うう…今日も愛しの鬼畜な恋人様は光り輝いています。
「……二人きりになったらにしてほしいなぁ、なんて?」
「そうしなさい。」
難は逃れられた様子です。
「なぁ、なぁ!お前誰だよ!?俺は」
「醜い声だな。コタとは大違いだ。」
「俺」
「まぁ、コタ以外に興味はないが…。」
「お」
「それ以上口を開くなら声帯潰すぞ。」
「………。」
流石、鬼畜&ヤンデレ!
ついでに普段はクーデレ!
一人で三つの萌が…。
一石二鳥どころか一石三鳥だね!
ゴチになります!
「コタ?」
「大好きだ!」
「わかってるよ。私も愛してる。後で沢山愛してあげるね。」
「はぅあ!明日は休みコース?」
「許してくれるなら、一生コース。」
「それは萌エネルギーが…」
恋人とのイチャコラで幸せを補充し、王道君たちに振り返る。
「まぁ、それは置いといて…ようするに…」
ニッコリ笑って言っちゃうぜ☆
「王道二人は死にさらせ☆」
そう言っていつの間にか両手に載せられていたパイを王道君たちの顔に力いっぱい投げ付けた。
塗り込めるようにぐりぐりと。
そりゃもう力の限り、めり込むほど。
しばらくして酸欠で二人が倒れたのを見て、すっきりしたので恋人様に抱き着いた。
スハァー。
いつもの落ち着く香りだ。
「コタ、帰ろうか?」
「うん!沢山愛してね?」
「もちろん。」
そうして唖然とした空気の食堂を後にした。
三日後、なんとか登校すると全校生徒から英雄と褒めたたえられた。
ついでに、生徒会と風紀の馬鹿共は王道君のケツではなく、俺のケツを追いかけるようになった。
ふふふ…もちろんびっちり教育したよ。
俺の恋人様が。
ふふふ!笑いが止まんないぜ☆
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