学園ノ噺
響哀+
※R-15です。かなり歪んでます。お嫌いな方はどうぞお戻りください。
痛い。
バキッ! ドカッ!
痛い。
「ねぇ、ホントキモいから消えてよ!」
「「爽ちゃんを返せ!」」
「死ねよ。」
痛い。
身体が、心が…オレの全てが悲鳴をあげて壊れそう。
全てが壊れたのは転校生、爽が来てからだ。
大して興味もなかったのに、ただ同室者になっただけで一番の親友にされ、取り巻き連中に精神的にも、肉体的にも暴力をふるわれ、また爽が転校することになって、やっと平穏が戻ると思ったらそうはならなかった。
転校する前日、変装を解いた爽にオレは…犯された。
痛みだけの情事に、やめてくれと何度懇願したのだろう?
あいつはただ、オレと繋がれて嬉しい、と言うだけだった。
そして、それを知った取り巻き連中が「返せ」と喚くようになり今に至る。
――――――――――――――
いつの間にか意識を失っていたようで、オレだけが空き教室に転がっていた。
差し込む光はオレンジで、秒を刻む音だけが響く。
夏だから5時半でも明るい。
オレは動かしてはいけないのだろう身体を引きずって、教室のドアまで来た。
「やっと起きましたか。」
「ひっ!いあ゛っ!」
現れた副会長にぐりっと手の甲を踏まれる。
足をどかそうとすれば、より力を込められ…バキリと嫌な音がした。
「っあああああ"!!!!!!」
「イイ子にしないと、ね?」
「ふ、ぅ…ぐっ……」
「返事は?」
ガッ!
「ぐぎっ…ぅ…は、い…」
蹴られた身体が痛む。
…キン ツキン ツキン ズキン!
嗚呼、痛い。
どこもかしこも…全部痛い。
壊れそうだ。
壊れ…そ、う…。
「…して。お願い…もう、壊して!」
泣き叫ぶ。
副会長はきっと汚らわしいモノを見るような目で見下しているのだろう。
けれどオレは恥も外聞もなく、泣き叫んだ。
「いいですよ。」
そう言って、副会長はオレをふわりと抱きしめた。
暖かい。
「極上の快楽と共に壊してあげます。」
ぞくりとする声。
まるで、最初からこうなるのを知っていたかのようだった。
――――――――――――――
そのあと、言葉通り痛みすら忘れられるほどの快楽でオレを…壊した。
――――――――――――――
「フフ…若干予想外のこともありましたが…」
副会長は傷だらけで、意識のない彼の髪を優しく撫でる。
そしてクスクスと心底嬉しそうに笑うと言った。
「これで君は、私のモノ…」
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