皇桜学園物語 余暇がありました。 「………終わってんのか?」 「うん。だって毎回卓都、継谷先輩と話し込んじゃって、私が持ち帰るし。」 今なら多分、朝の準備とかもできそう。なんかスキルアップっぽいよね!! 呆然とした卓都に、にっこり笑顔で対応した。 「なら、いくぞ。」 その、少しだけ渋滞が起きた時間をあっさりと交通整備した近藤は、春日に手を出してきた。 「………?そちらに提出するものはないですよ多分。」 手を繋ぐとか?いや、近藤先輩そんな雰囲気じゃないし。お金?いやでもここの人って金困ってるの私たちみたいな、特待生だけだし…手相を占えとか?生命線なら確か左手だったと思うんだけど、違ったかな?いいのかな? 「荷物を。」 「え?右手で?…荷物?」 荷物って…これだよね? 春日は、荷物、という言葉を聞いて、近藤、荷物、近藤、荷物と、視点を変える。 [*前へ][次へ#] [戻る] |