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皇桜学園物語
A
「じゃあ、継谷会長、私、帰ります。」

電源を切ったあと、春日は継谷たちの方を向き、そう言った。

「ああ、荷物は持っているな?明日は休む可能性もあると聞いているから連絡は早めにくれ。」

すると、やはり連絡はしっかり来ていたらしく、返答が来た。

「はい、って事でごめんね卓都、今日一緒にかえれない。」

春日はそれに頷いたあとここまで拉致られたとはいっても一緒に来てくれた卓都を向いて謝る。

「気にすんな。大切なことだしな。頑張って来いよ。」
「うん、絶対に朔パパを家出させないようにするから。」
「…そ、そうだな。」
「?違うところで頑張るのあったっけ?」
今から行くのってそれだよね?

「いや………春日の電話聞いてたら、もう家出は考えないんじゃねぇかなって思ってな。」

卓都はそう返した。




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