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皇桜学園物語
A
「うん、ごめん。なんか先輩日に日に気配を消すのがうまくなってて…。」
なんか、もしかして鈍ってるのかな?いや…この感覚としては、継谷先輩を安全と思ったかな?…直すの難しいかも。

困った、という考えをしながら春日は卓都に謝ると、卓都は一瞬黙り、言った。

「…なんか、春日らしいな。」
「えー、気配も読めないのをデフォルトにされるのは嫌だよ。」
「いや、ソッチじゃねぇから。気配で判断してるとこ…っ!?」

本当に嫌そうな顔をすると、卓都は手を顔の前で横にふって、そこの部分を否定した。が、理由を話そうとした瞬間、卓都は継谷にぐいっと引っ張られ、恒例のお姫様だっこをさせられた。

「篠雨、そろそろ卓都を連れていく。今回はお前の猫もつれてこい。孝仁には連絡している。」

そして、全く気にせず継谷はペラペラと話始める。

「え?でも、最近そっちで食べてばっかりなきがしてるんですけど。」
食費は浮くけどちょっとやり過ぎもだめだよね?

春日は今回はお断りして帰ろうと思っていた。前回、卓都に帰ってきたあと、説教をうけたのも理由のひとつであるが、甘かった。


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