皇桜学園物語 要は馴れです@ 「どうした?」 「卓都の知らない先生だけど…、知り合いいる。たぶん時間があるなら教えてくれるはず。」 そう言いながら電話を取り出す。 「マジか!!…なんの教師だ?」 「日本史。」 そして、音が聞こえるようにボリュームをあげ、電話をかける。 「…?教えてもらってたか?」 プルルルルルル… 「2年主任…だったと思うし、1年は世界史だからないよ。」 プルルルルルル… 「…?どこで知り合ったんだ?」 「知り合ったと言うか…育『今日は朝早いな。どうした?』…おはよう、ごめんなさい朝早くから。」 電話からは若い男性の声が聞こえてきた。かなり親しいらしく、電話もよくかけるらしい。 『別に構わん。…音がゴチャゴチャ聞こえるが何かしているのか?』 「あ、今、友達にも聞こえるようにしてるから。」 『そうか、同室か?』 「うん。羽崎卓都って子。…卓都、えっと、こっち…?これ…?」 どうやら、相手のことを言うべきか、携帯を言うべきか迷ったらしい、が。 [*前へ][次へ#] [戻る] |