皇桜学園物語
A
「弟…。」
って確か、ベンチ美人のことだよね…。
春日は、一週間前に話していたものを思い出した。
「…その様子だと、彼のことは知ってるみたいだね?」
「此方が弟がいる、と言ってました。」
春日は頷きながらそう言った。
「名前は聞いた?」
春日の言葉を聞いて、もしかして、という顔をしながら美少女的美人が、春日的タブー二発目を解き放った。
「……………すいません、知らないです。」
い、痛いところをついてきた…。
「…やっぱり知らないか。まあ、最近になって生徒会知った君には期待は薄かったけど。…と、着いたみたいだね。」
どうやら、そこら辺の話も聞いていたらしい。あっさり流し、足を止める。そこは、春日の予想通り寮の前。
「後はNチームの到着とカウントを待つだけだね。」
ある方向を見ながら、そう言った。
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