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皇桜学園物語
A
「ちょっと!!人の話聞くこともできないの!?」

その声に、ようやく春日は気づいた。そして、声のした方向を向いて、

「……あ、なんでしょう?」

やや下降修正した。
すると、そこには、美形集団・生徒会に勝るとも劣らない美少女、もとい制服判断基準から見ると美少年が、こちらをにらんでいた。

「ちょ…僕のこと馬鹿にしたでしょお前!!」

さらに口からも暴言が出た。

馬鹿にしたって…あ、初対面の方に聞くのはどちら様ですかが先だ!!…だから私の語彙不足をくらって、この美人さん馬鹿にさせちゃったのか…。ちゃんと理由いって謝って一から始めた方がいいよね。
「えっと、ごめんなさい。美人だな、って思ってました。あの、どちら様ですか?」

返答としては完璧なものがあった。そこまでの経緯はともかく。

「ふん、まあ、今回は見逃してあげるよ。…って言うか僕のこと知らないの?」

その言葉のおかけで、彼は少し機嫌がよくなった…が、最近よく聞かれる質問がやって来た。


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