皇桜学園物語
祭りの始まりです@
「…今度からは聞いてみたらいいと思うぞ。」
「うん、わかった。ちゃんと聞いてみる。」
何となく春日のパターンに気づいた卓都。それとなく対策法を伝えた。春日も、卓都が言うことにそれほど疑いを持たないため素直にうなずいた。
「「キャー!!」」
すると、周りがざわめき始めた。
「…相変わらずどこから声出したらあんな女みたいな声がだせんだ?」
卓都はあきれたように言う。
「…腹、じゃない?やっぱり。」
喉から普通はあんな声出せないよね。
「…俺には腹からでもあんなアイドルへの叫び声は出来ねぇよ。」
春日の言葉に卓都は素直に返すことにした。付属にため息がついていたが。
「頑張ればできそうな気がするけど、どの人が一番声出しやすいのかな?「やるなよ?」…はーい。」
ストレスとか吹っ飛びそうなのに。
『静かに。』
副会長の一声でぴたり、と体育館に静寂が訪れた。
『これより、おぼろ花見祭を開催します。』
そして、祭りが始まった。
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