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皇桜学園物語
新歓:別名八つ当たり@
あからさまな話題提供ではあるもののいつものこと。

「何…っておぼろ花見祭でしょ?」

春日は今日も流されることに決めた。

「おぼろ花見祭?」

なんだそれ?と言わんばかりの卓都の顔に

「…パンフレット読んだ?」
もしかして…

春日は十中八九の答えを想定しつつ聞く。

「……………」

そう…見てないだ…。

気まずそうに視線をそらし沈黙した卓都をため息をつきながら机の上に置いていた入学式にもらった資料を取り出し広げる。

「ほら、四月の最終イベント。…読む気はある?」

質問に対し、笑顔と否定が同時に来た。

やっぱり…そうだろうなと思いつつ、話を続ける。

「私もよくは知らないけど、新入生歓迎会みたいだね。朝から花見して夜は月をみる…団子あるかな。」

あんも捨てがたいけど、みたらしは素敵だからな…。吉備団子とか出てこないかな…。

「いやいや楽しむところそこじゃないから…まあ、上手いもんが出てくるにこしたことはないけどな。で、それで一日中見てるだけか?」

つまらない、と表情に書いている。

「見るのもあるけどイベントやってからだよ。三年交代ですることが違うみたい…鈴鳴り、桜合わせ、月影…どれ聞きたい?」
「今年やるもの。」

即答できた。

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あきゅろす。
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