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ナルトは
仮面を被る以前よりも増して貪欲に俺を求めるようになった。
精液を執拗に飲み下し、「もっと」とねだる。
本能で己の栄養素と捉えて居るからだろうか。
同じ血液なら、俺を傷付けずな手段を……と選択してなのか、単に食欲と性欲の二つを満たすためなのかは分からないが、とにかく暗い部屋で目を醒ました途端、まるで砂糖に群がる蟻の様に、俺の下肢へと顔を落としていた。
「腹減った‥、ちょうだい‥?」
そう言ってジッパーを降ろして恍惚な眼差しを一点に向け、しゃぶり着く。日を増して巧みになる舌の動きと深い吸引に髪を撫でるしか術はなく。欲向くままにナルトの口腔へと養素を放つ。
一滴まで残さないとでも言った様子で鈴口を舐め吸い。舌先を尖端に落とした侭、目先をあげ、ねだる。
「足らねーから、もう一回……」
「…少し、待ってくんねーか?」
毎日、朝晩に及ぶこうした放出と任務の疲労も備わってか、そう直ぐには復活しそうもない。
「…ごめんな、オレさ日増しに腹減ってくみてーで、サスケだけじゃ足んねーかも‥でも、サスケ以外のヤツにこーいうコトすんのはいやだし‥さ。」
遠回しに人間の血を欲してると伝える、ナルトにとって何か良い方法はないかと、下肢を舐め這う舌に神経を運びながら考えていた。
「サスケの……また硬くなってきたってばよ?」
嬉しそうに弾む声。
激しくなる舌の連動。
上顎の薄い筋で態と俺の敏感な部分を刺激する摩擦……
「……うっ……」
頃合が分かると吸引を強め、顔を横ぶり………。ナルトはゆっくりと一滴ずつ喉に先程より薄くなった白濁を流し入れる。
「ん――‥…っちゅ…、…ごちそうさま!今日もうまかったぜ、……ありがと、サスケ。」
「………――、…なあ、ナルト‥」
「ん、…なに?もっとくれんの?」
やはり、足らないらしい。腹を膨らませてやりたいのは山々だが、流石に限界だ。日増しにナルトの欲が増してゆくのだからな。
「……いや、悪ィ。また明日な?」
「うん!…へへっ、また明日の朝が楽しみだってばよ!」
精根尽きて眠りに就く俺とは逆に、真夜中はナルトの活動時間となる。
ナルトの温もり抱き締めて眠り、朝も俺の腕の中に収まっている…。
恐らく、空かした腹を満たせずも、現状で自制を強いて堪えてくれてるのだろう。
任務は休み続けているが、何とかはなっている。そうした事から、ナルトがこうなってしまった事は俺以外は知らないだろう。
しかし、いずれは知られてしまうに違いない。
早く腹を膨らませてやりたい。
うまく計らい、対策を取らなければ…
そう思考するも夢うつつの中。暈やける意識は次第に微睡みへと傾いていった。
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