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「んっ…ん━━‥…美味しっ……サスケの味……」

犬歯を抜くと噛口を癒すように舐め回し、爪で作った傷痕を丁寧に舐めてゆく…――。
そうしてナルトは性と食の二つの欲望を果たし、それから哀しげな瞳で傷口を見詰めた。


「…何だかわかんねーけど、こんなに傷つけちまって…ごめんな……」

俺の背中を手指で綴り、慰めるかに撫でながら、自らに歯止め掛け、謝る。ナルトは自分でも何がどうなったのか現況を把握していない様子だった。それでも顔を俺の下肢に沈れば、欲を果たした俺の性器を舐め尽くして残粕を欲す。

ザラつきぬめった舌によって甦るそれに、欲めかしては、駄目だと自制するナルトの姿が哀れで、己を責め立て。自責に念に萎えゆく。

「あんな物、持って来なければこんな事にはならなかったのによ…。すまない…」
「バーカ、謝んなって。オレが悪いんだからさ。……サスケは隠してくれたのに何だろって興味持って、喉乾いたなんて嘘ついたから、きっとバチが当たったんだな!」

無邪気に笑うナルトはもう陽を浴びる事さえ出来ない。
勝手を知らすとしたままでは命を落とし兼ねないと見極め、ナルトにあの仮面に隠された実情を説明した。

「…そっか。もう任務とか夜じゃねーとダメなんだな。」

「………──‥ああ。」

その言葉の重みを噛み締め、愛しい者の痛みを知る。

本に記された内容が本当なら、こいつの夢は絶たれたも同然だ。

ナルトから奪った光。

陽射しの袂でより輝く笑顔。
ナルトには煌めく陽光がよく似合う。

……代われるものなら代わりたい。

「俺の方が似合うのにな…」
「ああ?…何言ってんだってばよ。ただでさえ暗いサスケが暗闇ん中になんていたら余計に暗くて、ドコにいんだかわかんなくなんじゃん?髪も服も真っ黒だし!」

肩をポンと叩く眩い笑顔。慰みがいるのは俺の方じゃねェ……お前だろが。

「…‥一生を尽くして俺がお前を守る…」
「同情か責任なんかは知んねーけど、テメーの身くれェテメーで何とか守れらァ!。夜なら無敵なんだからさ!」
「……ナルト…」
「夜の帝王‥じゃあなくて夜の火影になるってばよ!」
「無理すんな……馬鹿。」
「無理なんかしてねーって。期待してんだからさ。」
「何にだよ…?」
「太陽と友達になるコト!とか?」

本の最初の記述から、何らか方法で太陽の下に出ても大丈夫な身体になれる方法があるハズ…と主張するナルトにそう言われれば…と納得をする。

「お月さんってさ、太陽の光が当たってっから夜でも輝いてんだろ?イルカ先生が言ってたじゃん!」
「確かに、そうだな…」
「だろ!?、だからさ、ぜってー何か方法があんだって!!」
「…より詳しく調べてみるぜ。」
「オレも手伝うってば!」

ナルトの前向きな姿勢に救われる。
ったく、哀しむべきはこいつ‥なのにな。

「それよりナルト…」
「何?」
「今日から俺の家で暮らせ」
「何で?」
「父さんの部屋の書斎にからくりがあってな。そこなら昼間でも陽が当たらねーから安心して暮らせる。だから、だ。」

雨戸を閉じ念には念をと部屋のカーテンを全て完璧に陽射しを遮断出来る物に変えれば難なく昼間でも生活が出来る事を説明しナルトを腕の中に収める。

ナルトは俺と一緒に暮らせる事がツイてるなんて言いやがるから、思わず罪悪感は残るが愛らしさの方が増し、自然とナルトの耳殻を唇で挟んでいた…


「…なぁ…ナルト…」
「…んっ…ぁ、…なに?」

「俺の……やるから、 もう一度抱かせろ…」
「あ!…バカッ!!ダメだってばっ!」




こいつに喰われるなら構わない……

俺を喰いたくなったら…たんまりと味わえ
お前と一つになれたなら本望だ…






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あきゅろす。
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