[携帯モード] [URL送信]

chaosな日常
趣味
俺ー、柳瀬春にはムカつくぐらい顔がよい、日向という友達がいる。

甘いマスク、オシャレな髪、まさに学年のアイドル。
イケメン氏ね、リア充爆発しろっ!
どれだけ、こう思ったことかー。

完璧な日向。
だが、日向には変な趣味があったのだ。
まぁ、俺も人のこと言えないけど。

まずひとつ、日向は畳の目を数えることが大好きだ。
いつも、和室のある部屋に行くととりつかれたように畳に這いつくばって目を血眼にして数える姿を見ると、呪怨並みの恐怖を抱いた。

二つ目、相撲。どこのおっさんかと思うほど、やたら相撲に詳しい。あいつが、誰もいないところで四股を踏んでいるのを見ると、何とも言えない感情に襲われた。

三つ目、一番強烈なんだ。これがまた。

その名は、粘土遊びー。
あいつの家を初めて訪れたとき、部屋がとても粘土臭かった。
思わぬ異臭ー。
部屋には、様々な粘土作品ー。あっ、俺は芸術には疎いので、全く分かりません、良さが。高校生になっても、粘土遊びー。悲しくなる俺。

そんな俺の気も知らずに、日向は自慢気に言うのだ、

「これ 俺のアトリエ!」


「…何なんだ、日向…。何者なんだ、日向…。俺はお前の趣味だけは本当に理解できない。」


偉人は変人であるとか、誰か偉い人が言ってたけど。

そんなことより、日向の部屋をどうにかしてください。

あぁ、今度消臭剤持っていくかな。


俺は、静かに思うのであった。


[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!