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chaosな日常
テスト
「うわぁぁ、やべっ!一週間後テストじゃんっ!俺、今回こそ赤点とらねえっっ!」

俺はカレンダーを見て叫んだ。

「あっ、そう。頑張れよ、春。」

「んだよ、冷たいなぁ。」

「だって、春、授業中はいつも遊んでるか寝てるかだし、教えても聞いてないし、いつも駄目じゃん。」

俺は指をふった。

「チッチ。残念だな。日向くん!今回の俺はいつもの駄目な俺とは違うのだよ。なんたって、秘策が、あるからな。」


日向は、鼻で笑う。今に見てやがれ、日向くん。お前は頭が良いがな、のみ虫脳の本気の力を見るがよいっ。フハハハ。


テスト当日ー。

「アボガドロ定数ー。」

俺の席の斜め前を見ると日向の席がある。
日向は、机に参考書を広げてブツブツ言っていた。
今回は、余裕がないのかな、日向くんよ。

俺はそれを横目で見ながら、頬杖をついた。わざとらしく、あくびをする。



「ーだよ。春の奴なんかいつにもましてうざいぞ。なんだよ、あの余裕。もしや、テスト勉強完璧なのか。」

日向は、不安になるのであった。

「テスト始めっ!」

一科目目は、数学だった。

おれは机に一本の十角形鉛筆をとりだし、消しゴムをだす。

鉛筆を握りしめ不適に笑う。

ふはは、ちょろいちょろい。

内容は 確率。得意分野だ。


いくぜっ。

ーコロコロ

鉛筆を転がす。9。

そう、俺はこの日の為に10角形鉛筆を準備したのだ。フハハハ。
鉛筆の10面には、0から9まで数学を彫ってある。

つまり、転がしてでた数字が答えなのだ。

これで、考えず尚且つ自分の運だけに任すやり方。
素晴らしい!俺は自分の脳味噌を改めて素晴らしいと思った。


その後も、不適な笑みを浮かべながら、鉛筆を転がし続けた。
コロコロー。


始まって16分がたった。
順調に答えを書いていると

シュー。ドスっ。

俺は、顔面にすごい衝撃がきた。
いたたた。何かがぶつかったらしい。凄い勢いで飛んできたぞ。

鼻を押さえながら、机に俺の顔面にぶつかったであろう物体をみる。

消しゴムだ。

そこには、こう書いてあった。

「うるさい!馬鹿はる。」

これは、日向くんの消しゴムじゃないかー。
先生にバレたらヤバイ。

俺は日向の消しゴムを筆箱にしまった。

テスト終了後


「なんか、鉛筆を落としまくりな人いなかった?マジ迷惑だったんだけど。」

「私もそれ思った。」

あるクラスメイトがいう。

「春くーん」

日向がやってくる。

「お前、どんだけ鉛筆落としてんだよ。何してたんー」

日向が俺の机にのった10角形鉛筆に目をやる。

「お前って、、改めて馬鹿だな。」



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