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堕ちて混ざって笑いましょう


笑い声の先には、爆笑する兵太夫とニコニコと笑う三治郎―――そして二人が仕掛けたであろう罠にかかって宙吊りにされた団蔵がいた。

ユメウツツ

「また王道な罠を……」

頭の後ろを掻きながらポツリと溢すと、こっちの存在に気がついた面々が振り向いた。

「あ、シカマルさんこんにちは!」

「こんにちはー!」

幼い笑みを浮かべて挨拶をする姿は愛らしい……が、その背後で半泣きになりながら罠を外そうと奮闘している団蔵を見ると複雑な気分になる。

「シカマルさん助けて下さーい」

自力では外せずにこちらに助けを求める団蔵をとても無下にはできず、側まで行って足にかかった縄を外してやる。

縄が外れた瞬間、解放された団蔵は支えを失って落ちた。受け身をとれなかった団蔵は地面とぶつかると共に「ふげっ」と潰れたような声をあげ、そんな団蔵に兵太夫と三治郎はまた笑う。

「二人共ほどほどにしとけよ」

そんな二人に声をかけると、二人は「「だって団蔵は綺麗にかかるから面白いんですもん!」」と声を揃えて言い切った。それを聞いた団蔵は「こっちは堪ったもんじゃないよ……」とぶつくさ言いながら埃を払って立ち上がる。

「お前も二人が仕掛けたトラップを見破れるようにしないとな」

そう声をかけると団蔵は一気に暗い表情となり、小さく「はーい……」と返事した。その顔がなんだかアカデミーで宿題を渡された時のナルトに似ていて、少し笑った。




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