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堕ちて混ざって笑いましょう


いつからだっただろうか。

昼寝をすると、いつも同じ夢を見るようになった。


ユメウツツ


木の上でぼんやりと空を見上げる。空を見て、雲の行く先を追うともなしに眺めている、この時間がどうしようもなく好きだった。

「シカマルさーん!」

下からかけられた無邪気な声に振り返ると、そこにはトラブルメーカーな三人の忍たま達―――乱太郎、きり丸、しんべヱがいた。

「おー、お前らどうした?」

木から飛び降りて尋ねると、三人は声を揃えて「手裏剣教えてくださーい」と言う。

「めんどくせー」

そう答えながらも懐から手裏剣を取り出せば、三人は嬉しそうに笑いあう。なんだかんだ子供は嫌いじゃないんだ。

「ホント素直じゃないっすねー」

頭の上で腕を組みながら言うきり丸を軽くこづきながら、俺達は演習場へと向かった。


演習場に、手裏剣の風を切る音がいくつも響く。しかしなかなか目標物である的に刺さるものはなかった。

「的のちょっと上を狙うんだ。見てろ」

手本を見せるために手裏剣を投げる。手裏剣は吸い込まれるように的の真ん中へと刺さった。

「わぁ!」
「すごーい!」
「さすがっすね」

三人は目を輝かせ、それぞれ賛辞の言葉を述べる。またやる気が出たのか、それぞれ練習を再開した。


まぁ俺の夢だから当然と言えば当然なのだが、夢の中の世界にも、忍は存在した。

この世界には忍術学園というアカデミーみたいなものがあって、そこでは多くの子供達が忍になるための術を学んでいるらしい。

俺の夢は、いつもその忍術学園が舞台だった。

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